第5話「神なき地にて神を偲べば」
旧教会圏の人々は教会から最低限の物資しか受け取らず、自ら貧困の道を選んででも教会を支える道を選び、ここに住んでいるらしい。
自分たちが非力で、信仰を重んじるからなのだろうけど、メリナ達教会の人々からしたら、うしろめたい気持ちになるよね…。真面目に神を探しているとは言え、旧教会圏の人たちの期待に応えられてないのが現実。
なんか今回のストーリーは初めから結構重そうだな…。翼人の件の重さとはまた違った重みだよね。希望が見えづらいもの。
貧しい暮らしをしていながらも、決して希望を捨てたわけではない旧教会圏のみなさん。
たびたび訪れる教会のメンバーはすごく慕われてるようです。ほらね。
クークという少年はプライのことをかなり信頼している様子。というか、旧教会圏の人たちの大半がプライに対して随分親しげなんだけど。
聞いてみたらプライは頻繁に旧教会圏の人たちに物資を届けたりしてるらしいね。プライ…めっちゃいいやつじゃねぇか。
何やら困った様子のクーク。
本部から配給が少なくなり、母親の病気が良くなる気配がなくてモヤモヤしている模様…。自らこの地に腰を据えたとはいえ、最低限以下の配給しかないなんて、人権がないと言ってるようなもんですからね…。
大人であれば文句があっても自己責任である程度のガマンまではできるけど、子どもにとっては分かっていながらもやるせない気持ちでいっぱいになるよね…。自分の親がこんな状況で、自分だけではどうにもできない…。見てても辛いものがあります。
逆恨みというのが適切なのかな…?教会本部で不自由なく活動しているメリナの小袋を盗んで、中身が木の実だということを確認したクークは母親に渡して病気を治すきかっけにしてほしいと。
でも、クークの母は全てお見通し。クークが盗んだことも、小袋の中身が食べ物ではないことも、教会本部の人々は決して見放している訳ではないことも。
病気ということなんて、信仰には関係ない。何がきっかけでクークの母が病気になってしまったのかは分からないけど、病気だからって悲観しているわけではない、本当に教会本部のことを信仰しているからこそ、自分がどんな状況に陥っても文句ひとつも言わないし、誰かのせいにもしない。
物語を進めるほど、旧教会圏の人たちの気持ちが…すごく心苦しく思ってしまう。期待を裏切ってはいけないというプレッシャーにメリナたちは耐えながら、ずっと神を探していたんだろうな…。
まぁ、そんなこんなでいろいろあったけど、クークが魔物がいるところ一人で行っちゃった可能性がという、お決まりの展開に。
急いでみんなで探しに行ったら…。
第5話の中ボス的なポジションの敵キターー!!いや、敵が出るのは決して間違いではないよ!
たださぁ…。いつものボス戦アナウンスがないじゃねぇか!!!育成パで乗り込んだらジリ貧どころか普通に負けたんだけど…。
ちなみに、こいつの弱点は打。そして、よくわからんが耐性が盛りだくさん。舐めプしてると詰みます。
ってことでガチパで挑み直しましたけどね。メリナたんがほとんど削ってくれました。
このパーティー、見た目もキャラも強さも全てお気に入りです。フェルミナはただの趣味です。ASのドレス姿が本当に美しい…。
バトルが終わったあと、プライのおじちゃんがここぞと活躍してくれました。
この時点でふと思ったことなんだけど、第5話キャラクエっぽいな…。プライの☆5のキャラクエと言ってもおかしくないくらい濃い内容だし。あれ?もしやプライ☆5にクラスチェンジしちゃう?むしろ、してくれてもいいのよ。
なんて思いながら話はまだまだ続く。
クークを村に戻し、物資に対してあることに気づいたプライ。普段から物資を送っていたプライだけど、メリナとチルリルもまた同じ気持ちであったこと。恩着せがましく声を大にすることでもないけど、プライが一人で背負うべき問題でもないもんね。
本当は教会本部がもっとしっかりしてればいいだけなんだけど!!なんて教会本部への不信感を持っていたら、こんな時に限って教会本部から大量の物資が届いたって。都合よすぎじゃねぇかよ。この辺もヨハンとかと関係があるのかなぁ。怪しい臭いしかないよね。
本来であれば素直に喜ぶべきなんだけど、教会への不信感しかないクークに対してプライが伝えた言葉がコレ。
プライから…と伝えたら嘘にはなる。メリナやチルリルは噓も方便ということで目を瞑るつもりだったけど、プライ自身がそれを許さなかった。神さまからという言葉…。都合がいい解釈にも感じるけど、間違いではないよね。
クークを説得するためでもあるけど、神を探している教会の立場としては決して嘘とは言い難い理由ですものね。プライは「神は誰かの頑張りや生き様を見てくれている」と言っている。だから、神様に代わってプライが役目を務めてくれただけ。神を探す者として、神の仕事を肩代わりしたんだ。
これが正しいかどうかと言われたら、微妙なところだと思う。
しかし、クークにとっては「神を探す人々」がどんな思いでいるのか、そしてプライにとっては「期待に応えるべき職務であり、責任をもって全うすべきであること」を再認識させてくれた…。
クークとプライの信頼関係を通じた、教会の表と裏、光と影、理想と現実を表すようなストーリーで第5話は終わりました。
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