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テレビアニメ 『あひるの空』 #23 月とリング 感想

アニメ
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2019年10月からアニメあひるの空が放送開始!

初めましての方も、そうでない方も、訪問ありがとうございます!
こたか(@kotacalog)です!

 

 

私の大好きなマンガである『あひるの空』のアニメ化が決定してから1年以上経過し、この秋からようやく放送が始まりました!!4クールで1年放送するとのことです。

原作の最新刊が発売されるたびにレビューしてきた私。連載当初から応援してきた身としてはアニメを見ない理由はありません!!

ということで、これから毎週、アニメ『あひるの空』の最新話の内容や感想を原作と比較しながらまとめていきたいと思います!

長い連載になりますが、楽しんでもらえれば幸いです。

 

 

ここからの話はネタバレを含んでいる可能性があります。
嫌な人は見るのを控えるようにしてください。

#23 月とリング あらすじ

©日向武史・講談社/「あひるの空」製作委員会 ・テレビ東京

球技大会で茂吉のフックシュートを見た空と奈緒は、プレーヤーとしての彼に俄然興味を持つ。ドリブル音に惹かれて体育館に来た茂吉をバスケに誘うが、医者から運動を止められていると断られてしまう。茂吉がやりたくてもできないと感じた空は、茂吉を由夏に重ねる。そして、ついに高校総体予選の組み合わせが発表され、クズ高メンバーは練習にもやる気を見せる。一方、トビは茂吉がバスケ部の勧誘を断るために「医者から止められている」とウソをついたと知り、彼に食ってかかる。

※公式サイトより引用

アニメの第23話は原作コミックス8巻で言うと第61話『孔雀と鳶』から第63話『月とリング』までです。

°˖☆電子書籍でも発売されてますよ☆˖°

 

無責任な周りの人のせいで、悩まされた茂吉

今回は高身長という武器を持っている茂吉が、なぜバスケをしていないのかが明らかになる回でした。

 

背が高いという武器を持っていながらも、体力がなく、周りの期待に応えることができないプレッシャーに負けた茂吉。

 

勝手に僕に期待して 勝手に失望していったんじゃないか!

 

この言葉が胸に突き刺さりますよね。

確かに、本人以外の人間は自分にない能力がある人を過剰に期待することが多いですよね。アスリートや芸能人…そして自分の子どもに対して、何か大きな実績を一度でも得たり、圧倒的に有利な能力があると、周りの人が過大に評価して必要以上に期待してしまうところありませんか?

周りが期待してしまうのは分かる。けど、当事者じゃない限り、期待しすぎるという行為は…あまりにも無責任なことだよなぁと、茂吉の過去のエピソードを見るたびに思うんです。

 

期待を言葉にして伝えることが、強みになる人もいれば、プレッシャーになって潰れてしまう人もいる。それで潰れてしまったのが茂吉なんですよね。

 

ただ、彼は期待すらされたことのない、クズ高バスケ部と出会って、自分が周りの期待に応えるほど頑張ってなかったのではない、やるべきことがあったんではないかと言うことに気づくんです。

 

本当はバスケが好きだったからこそ…再度向き合うことができる茂吉って…強いですよね。

 

彼は原作でも幾度となく自分の体力のなさと向き合わなければならない時がきます。

おそらく、あひるの空という作品を通して一番自分の弱点と戦っているキャラクターなのではないかな…?

 

今回のカット&改変シーン

毎回恒例ですが、いつものようにまとめますね!

原作を読み返しながらアニメを見て判明したカット&改変シーンはこんな感じでした。

  • 茂吉が朝早く通学した時の孔雀に餌をあげるシーンがカット
  • 空とトビが教室でシーンでの由夏の回想の時のセリフが「母さんはもうはかないから」になっている(原作は「母さんはもうはけないから」)
  • 茂吉の家でのギャグシーンがカット

と細かくカット&改変シーンをまとめてみました。

 

まぁ、今挙げた部分以外にもギャグシーンはかなりカットされてるんですけどね。

なんだかんだで、今回は全体的にシリアスな場面が多かったからテンポを崩さないためにギャグシーンを削ったような気がしますが…。しょうがないか。

 

日常回の割には原作に忠実な部分が多かったんじゃないかなぁ?と思ったけど…。

由夏のセリフが引っかかりますね…。

 

空も由夏がバスケを本当はやりたいけど出来ないコトを心苦しく思っているのに、その時回想で出たセリフが「母さんはもうはないから」という言葉に変わっていたのは、製作スタッフが原作理解してなさすぎって思ってしまったんですけど…。

実際に原作では「母さんはもうはないから」と言っていて、原作と一緒にアニメを見ていなければ気づかない言い回しではあると思うんですよ。

 

でも、「ない」というのは自分の意思ではくのを辞めたという意味を示すのではないんでしょうか?「ない」というのは自分の意思はあるけど事情があって諦めたという意味を指しますよね?

あのシーン、回想のシーンだから由夏も病気と闘う前のタイミングなのかは分かりません。でも、空の気持ちとリンクするシーンであれば、「ない」ではなく「ない」という表現が好ましいですよね?

プロであった由夏が、自分の意思でバスケを辞めるという選択肢をとる訳がないんですよ。きっと、空にバッシュを渡す時には既に辞めなければいけない理由があったはず。

 

アニメでは原作の言い回しをビミョーに変えてるシーンは前から多いです。時代背景に合わせたり、シーンの流れから自然な言い回しにするためにはしょうがないことだろうと思ってました。

原作を一緒に見てなければ気づかないような場面も多いし、言い回しを変えるなんてことはよくあることだろうと思って見ていたけど…。

 

今回みたいに原作を理解していないんじゃないかと思わせるような改変は解せませんね。

 

もしかしたら、由夏役の遠藤綾さんが言いまわしを間違えたのかもしれない。台本に書かれているセリフ自体が間違えてたのかもしれない。悪意がなくて、その言い回しになってしまった可能性もあるかもしれないけど…。

間違いであったのならば、製作陣の詰めに甘さがバレバレだし、逆にあえて改変したのであれば製作陣に原作をしっかり理解している人がいないというのが表に出てるなぁと…。

 

どんな経緯でこの言い回しになったにせよ、原作や原作ファンに対しての意識が甘すぎるのが辛いです。

 

茂吉がなかなかいい感じ

茂吉が出てきて早2回ですが…。

宮野真守さんの演技が素敵だなぁと感じています。

 

個人的に、あひるの空の声優陣は自分がイメージしていた人とは違うってのが現実でした。

長く視聴していく中で、だいぶ違和感なく見れるようになってきたけど、それでもやっぱり長年原作を見ていた私の中のイメージの声とはかけ離れていて…。

声優さん自体は悪くないんだけど、新キャラが出てくるたびに腑に落ちないところがありました。

 

茂吉を演じるのは宮野真守さんって随分前から公表されていて、最初はイメージと違うって思っていたんです。でも、今回の茂吉の葛藤するシーンを見て、私の思っていた茂吉くんっぽいなぁと心から感じました。

茂吉は、弱弱しいから声が低めで重厚感がない人がいいなぁって思っていたから、個人的には宮野さんのイメージとは違ったんだけど、声を震わせながら自分の気持ちを吐露するシーン…。こういう演技がしっかりできるから宮野さんが選ばれたのに納得しました。

 

宮野真守さんと言えば、女性ファンがすごく多いし、茂吉も顔はイケメンだから製作陣は女性ファンを取りこむための起用なのかなぁと疑ってたけど…。

たとえ、それが本当の目的だとしても、原作ファンの心を掴んでくれた宮野さんって素晴らしいなぁと思いました。

 

あくまでも、ひとりの原作ファンとしての意見ですけどね。いや、茂吉のイメージは宮野さんじゃない!って人も絶対いるはずだから、価値観の押し売りはしませんが…。

 

ちなみに、私がイメージしていたボイスは違ったけど、想像以上にしっくり来ているのは円・茂吉・由夏・千葉さんあたりですね!

 

茂吉編は次でラストかな?この流れだと3クール目でがっつり地区総体入りますね!

また近々新しくキャラが出てくるのでどんな風になるか…。楽しみにしてます。イイ意味でw

 

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日向武史 (著)
※本ページの情報は記事執筆時時点のものです。最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。
出演:梶 裕貴, 内田雄馬, 小西克幸
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Comment

  1. ココ より:

    原作自体が同じシーンで『はけない』と『はかない』って言い回しを変えてるんですよ。
    ゆかが、自ら(智久の言葉もありましたが)はかない選択肢を選んだ含みを持たせるためにアニメでは原作の後半にあわせて『はかない』と表現したのです

    • こたか こたか より:

      ココさん、コメントありがとうございます。

      原作自体がストーリー進むにつれて変えていたのですね!
      その辺まで深く認識してませんでした。ご指摘ありがとうございます。

      あくまでも個人的な意見にはなりますが、原作の後半と今アニメで放送されてる部分では見えている背景が違うので、
      原作に合わせたとはいっても、「はかない」という表現には違和感がありますね。
      人による受け取り方の問題かもしれませんが…。

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