SNSを使うなら、『正義中毒』は知っておくべき。
初めましての方も、そうでない方も、訪問ありがとうございます!
こたか(@kotacalog)です!
先日、たまたまテレビを見ていたら世界一受けたい授業で面白い話題を取り扱っていました。
SNSで社会問題になった誹謗中傷関連の話題。
実はこれ『正義中毒』というものの影響ではないかと、脳科学者の中野信子さんが解説しておりました。
脳科学の分野でも注目しているくらいのことですから、SNSを使う人はみんな必ず『正義中毒』について知っておくべきだと個人的には思っています。
特にSNS運用がどうたらこうたら~って言ってビジネス化しようとしている人は…ね。
私は世界一受けたい授業の放送を見た瞬間に、SNS運用がどうたらこうたらーとか言うような人に限って、『正義中毒』に当てはまる人が多すぎじゃない?なんて思いました。
ということで、今回は、SNS運用界隈・ブロガー界隈・エセインフルエンザー気取り界隈の行動・言動・思考を『正義中毒』の症状に当てはめて、『正義中毒』がどういうものなのかと合わせて解説しようと思います。
そもそも『正義中毒』とは?
「正義中毒」とは、「自分が絶対に正しい」と思い込み、自分の考えに反する他人の言動に対し、“許せない”という感情が沸き上がり、正義とはいえ過剰に相手に攻撃的な言葉を浴びせ、叩き潰そうとすることを脳科学的に表現した言葉です。
※世界一受けたい授業より
みなさんもSNSを使っていると『正義中毒』になっている人を見たことあるのではないでしょうか?
少し否定的な意見を述べただけで、『こいつはアンチだ!』と見なして多くの人が叩くという光景はSNS上では日常茶飯事になってます。でも、この光景って本当は異常なことなんですよね。
もちろん、否定的な意見があるということは、情報の発信者自体にも問題がある可能性もあります。
しかし、誰かが叩いているのをいいことに、事の経緯もしらずに一方的な意見を押し付ける人よく見かけませんか?
この行為がまさに『正義中毒』に陥っている人の特徴と言えるのです。
特に、SNSのトレンドになっているようなツイートやネットニュースは不特定多数の人の目に止まりますし、匿名で意見が好き勝手言えるプラットフォームとなっています。
なので、SNS上で誰もが一度は「自分はこう思う。」と意見をしたことがあると思います。意見することは決して間違ったことではありません。
しかし、『正義中毒』の人はこの時に自分の意見は絶対的に正しい!と思い込み、自分と同意見の人には仲間意識を感じ、反対意見の人に対しては敵として見なし、本来の話題から脱線し、自分と反対意見の人に対して過剰に攻撃するのです。
『正義中毒』の一番分かりやすい事例は、世界一受けたい授業でも言ってましたが、自粛警察かと思います。
コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、自治体が活動自粛を求めてましたたが、他県ナンバー狩りや劇場・ライブハウス等への嫌がらせなどありましたよね?
確かに、不必要な行動を行う人は正しいとは思えませんが、ただの注意喚起にとどまらず必要以上に追い回すのは『正義中毒』の人の典型的な行動だと思われます。
SNS上の『正義中毒』
現実でも『正義中毒』の人が多いことが分かりますが、SNSなどネットでの活動に置き換えて考えてみましょう。
例えば…ビジネス系のSNSアカウント(以降ビジネス垢)がこのような発言をしたとしましょう。
サラリーマンはオワコン。稼げないので、今すぐ辞めましょう。
この発言に関して、どのような意見を持ちますか?
稼ぎたいから、脱サラしようかな…。
そうだよね!サラリーマンはオワコン!
同感。サラリーマンなんて上司にコキ使われて何が楽しいの?
ビジネスで稼ぎたいという共通目的を持ってる人たちであれば、ビジネス垢の発言は決して間違いではないでしょう。サラリーマンとして働くよりも、フリーランスとして独立したほうが稼げる人もいるのが現実です。
世界一受けたい授業でも解説してましたが、人は同じ思考の人といる時にオキシトシン(別名:幸せホルモン)が分泌され、とても心地よくなるのだそうです。
おそらくこの時のビジネス垢は同調意見を多く目にしたり、多くのイイネがついて、いい気分になってることに間違いありません。
みなさんもSNSをやっていれば誰でも経験することだと思います。イイネをもらって嬉しくない人なんていませんよね?
また、現実世界でも友人と誰かの悪口で盛り上がって楽しくなってしまうのも、オキシトシンが分泌されて、心地よくなっている状態なのではないかなと思います。
このように、最高に気持ちいい状態の時に、たまたまビジネス垢のツイートが目に付いた人がこのように言ったらどうでしょう。
サラリーマンがオワコン?
それってサラリーマンに対する誹謗中傷じゃない?
お前が使ってるSNSだって、
サラリーマンが作ったシステムなんだけど!
お前、サラリーマンやったことない癖に
偉そうなこと言うんじゃねぇよ。
ビジネス垢から見れば、全員否定的な発言をしているので、気分を害すことは確実でしょう。
誰だって、否定的な意見を言われたらイラっとくるのは当たり前です。
この時、ビジネス垢が取るべき行動は、自分の意見を主張しつつも否定的な意見を言ってきた人たちに理解してもらえるような弁解をするのが適切だと私は思います。
サラリーマンはオワコンだけど、それは俺がフリーランスとして成功しているから。
サラリーマンの時はブラック企業だったから、昇進しても給料なんてほとんど上がらなかったんだ。
転職するのも一つの手段だけど、自分が有能だと思うなら独立したほうが間違いなく稼げる!
これでもある程度のヘイトは買うでしょうが、自分の経験談を踏まえたうえでの理由を述べれば理解してくれる人もいるでしょうし、そこまで反感が出るとは思ってません。
しかし、『正義中毒』に侵されている人は、自分に反する意見があると、嫌な気持ちになり、その気持ちを消すために、反対意見をしてきた相手に攻撃的になるそうです。
アンチの相手なんかしてる暇ねぇよ!
アンチはブロック!
変な奴が沸いてるけど、フォロワーのみんなは無視でOK。
このような光景…SNSで見たことありませんか?
自分の意見を正しいと思い込み、それに反する他者を攻撃し排除する。この構図が『正義中毒』というわけです。
『正義中毒』が強い人たちの特徴
世界一受けたい授業の解説や、先ほどの事例を合わせて考えると、SNSで『正義中毒』が強い人たちの特徴は以下の通りではないでしょうか?
- 否定的な意見=アンチとみなす。
- 否定的な意見には聞く耳持たず。(無視・話を濁す・ブロックする等)
- リプ欄が同調意見ばかり。(わかります。すごいです。等)
- 自分が仲良くしている人たちの意見に偏りがち。
実は、この光景…Twitter運用界隈やブロガー界隈では日常茶飯事で見られる光景です。
簡単に言えば自分がインフルエンサーと勘違いしている人たち、そしてそのような人に憧れを抱いている人たちの集まりですね。
このような方々Twitterのリプ欄を見ればすぐ分かります。
基本的に同じことしか言わない、教祖様(勘違いしているインフルエンサー)の意見は全て正しいとみなす、都合の悪いリプは非表示にしているもしくはリプしない…このようなことで溢れています。
少し前に収益自慢をしていた某ブロガーが少し炎上しました。
彼は攻撃的な言葉こそ使うことはなかったですが、
この時の彼の行動も、
- 炎上がある程度落ち着くまでダンマリしていた。
- 疑惑を持ちかけた人に脅迫まがいなことをした。
と『正義中毒』に当てはまるような行動そのものでした。
また、その時の騒動時の彼のフォロワーの行動も、
- ヘイトが向けられた彼に対して一切意見をしない。
- 疑惑に同調意見をする。
まさに『正義中毒』と言っていい行動でしょう。
もちろん、ヘイトが集まった記事を拡散した人たちの中にも、面白がって拡散したり、事の経緯もしらずに一方的に解釈して拡散した『正義中毒』の性質がある人もいるでしょう。
しかし、当の本人は拡散した人=誹謗中傷とまとめ、否定的な意見も一部しか認めない(炎上したから仕方なく)、結局は自分を守るために行動しただけです。
このように、ブロガー界隈・Twitter界隈の人たちほど、自分の都合のよい情報だけ切り取って、気分を害するものには目を向けず、自分が正しいという意見のみ信じる人が多いのです。
自分が大切なのは分かりますが、自分が正しいと思い込み、第三者の意見を受け入れられない…。
これはどう考えてもおかしい光景ではないでしょうか?
否定的な意見は決して悪ではない。
10代・20代の人に多いかもしれませんが、否定的な意見を嫌がらせと捉えてませんか?
否定的な意見があるということは、決して嫌がらせをしている訳ではないのです。
普通に考えてみれば、見ず知らずの誰かに「これはおかしい」という意見をわざわざ言いますか?
否定的な意見があれば、誰だって嫌な気持ちになるのは当たり前です。だから、否定的な意見をする人=アンチと捉えたくなる気持ちは分かります。
アンチというのはある程度種類があるんです。嫌がらせとして楽しんでいるアンチもいれば、反感を買われてアンチになった人もいるでしょう。
中には正しい道に更生させようとして、わざわざアンチという立ち位置に立ってくれている人もいます。
もちろん否定的な意見がある時点で、自分の発言で誤解を生んでしまっている可能性はあります。
なので、お互いちゃんと意見を述べて理解しようとするのが、情報を発信する人の取るべき姿だと私は思います。
それでお互い和解出来ないことが分かってから、アンチと判断してもいいんじゃないでしょうか?
他者の否定的な意見を一度も認められないのであれば、SNSに向いてないと思いますよ?
『正義中毒』の傾向がある人は、脳が衰退している可能性も?
世界一受けたい授業の解説では、『正義中毒』は脳が衰退している可能性が高いそうです。
脳が衰えてくると自分を客観視できなくなり、他人を許せないという感情を抑えられなくなるという危険性があります。
過去を美化する行為を頻繁に行うと、自分の悪かったところを全部スルーして、良かったところだけを思い出す脳の前頭前野が客観的に自分を見れないという衰えのサインなのです。
※世界一受けたい授業より
つまり、このような『正義中毒』に当てはまるような行動をしている人は、脳が衰退している証拠ということです。
『正義中毒』に当てはまる人で、ブログやTwitterで有益!みたいな情報を流している立場であれば、脳が衰退している状態で判断した情報が本当に正しいものと言えるのでしょうか?
私は『正義中毒』の特徴を持っている人の情報は、一方的な価値観でしか物事を見ていないのではないか?と感じてしまいます。
もちろん、この情報はテレビで放送されたとは言え100%信憑性があるとも言い切れません。
ですが、中野信子さんは脳科学者として実績を持っている方であり、決して間違っていることを言ってるようには思えません。
自分は脳が衰退しているはずはないし、正義中毒とは思えない。一瞬でもそのように思ってしまった時点で、既に何かがおかしくなっているかもしれませんよ?
『正義中毒』とどのように向き合うべきか
まず、SNSやブログなど情報を発信する人は『正義中毒』がどのようなものか知っておくことが必要かと思います。
知った上で、自分の行動を改めて見直してみてください。
自分が同調意見で気を大きくしていないか、否定的な意見に攻撃的になっていないか、自分が発信している内容でどのように感じるかを冷静になって分析してみてください。
『正義中毒』を知っているのと、知らないのとでは見える世界が確実に違います。
褒められたり、共感してもらえれば嬉しい、否定的なことを言われた嫌な気持ちになる。それは人間なので当たり前です。
しかし、都合の良いことばかり切り取る行為は、ブログやSNSで情報発信をする人たちの行動としてはおかしいことではないしょうか?
『正義中毒』は若い人にも多いです。
元々日本人は戦争や災害など多くの場面で助け合うという文化が根付いているので、同調圧力の影響を受けやすいらしいです。
「脳が衰退している?10代・20代の自分には関係ない。」と思うのは大きな間違いです。脳の機能は実際に目で確認できませんよ?
いろんな視野を持って、もう一度自分とその周りを見つめ直してみましょう。
自分のリプ欄が同調意見の集まりだと…あなたが普段仲良くしているフォロワーさんたちも『正義中毒』かもしれません。
賛否両論のあるような物事に関して、常に自分の思ったことを堂々と言えてますか?
否定的な意見も素直に受け入れてますか?
常に同じ意見の人の集まりにいませんか?
おかしいこと、ダメだと思ったことを他人に注意できますか?
自分の発言で炎上した時に、どのように行動しますか?
他者を叩き潰すことだけが『正義中毒』の症状ではありません。
自分の都合のよく物事を切り取らず、今一度自分を見つめ直してください。
もしかしたら…自覚症状がない『正義中毒』かもしれませんよ…?
おまけ
ぱくたそでは『正義中毒』に陥った人たちを「正義マン」と表現し、そのような素材を多く提供してくださっています。
本記事のアイキャッチ画像に使用させていただきましたが、正義マンの実例となる素材がとても多いです。よかったら、みなさんも確認してみてくださいね!
ぱくたそさん、いつもありがとうございます。
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