テレビアニメ　『あひるの空』　#1　みにくいあひるの子　感想

2019年10月からアニメあひるの空が放送開始！

2019年10月からアニメあひるの空が放送開始！

こたか

初めましての方も、そうでない方も、訪問ありがとうございます！
こたか(@kotacalog)です！

私の大好きなマンガである『あひるの空』のアニメ化が決定してから1年以上経過し、この秋からようやく放送が始まりました！！4クールで1年放送するとのことです。

テレビアニメ「あひるの空」公式サイト

アニメ『あひるの空』公式サイト。累計2400万部、待望のTVアニメ化！！

原作の最新刊が発売されるたびにレビューしてきた私。連載当初から応援してきた身としてはアニメを見ない理由はありません！！

ということで、これから毎週、アニメ『あひるの空』の最新話の内容や感想を原作と比較しながらまとめていきたいと思います！

長い連載になりますが、楽しんでもらえれば幸いです。

あひるの空（アニメ）のまとめ記事一覧

ここからの話はネタバレを含んでいる可能性があります。
嫌な人は見るのを控えるようにしてください。

#1　みにくいあひるの子　あらすじ

©日向武史・講談社／「あひるの空」製作委員会・テレビ東京

約149cmと小柄ながら、バスケットボールが大好きな少年・車谷空。彼は入学したばかりの九頭龍高校（クズ高）で、バスケ部に入部しようと張り切っていた。広い体育館で宝物のバッシュを履いて練習をしていると、そこに現れたのはいかにもガラの悪い生徒たち。その不良たちこそクズ高バスケ部の部員。男子バスケ部は荒れ果て、事実上機能停止状態となっていたのだった。主将の百春からバスケをしないよう脅され、部室に閉じ込めれられる空。同じバスケ部だという千秋の協力で何とか脱出し、体育館に向かうが、またも百春率いるバスケ部員が現れ…。
※公式サイトより引用

初回の第1話を30分でどのようにまとめるのか、放送前から気になっていました。好きな作品だからこそ、アニメがどのような出来になるのかはどうても気になるもので…。

結論から申し上げると、万人受けするような作りとストーリー展開にはなっていたかな？と思います。

アニメの第1話は原作コミックス1巻で言うと第1話『バッシュと少年』と第2話『みにくいあひるの子』の途中までです。話数の区切りとしては中途半端ですが、1巻のちょうど真ん中あたりで終わったので、1話につきコミックス半分の作りなのかな？と思ってます。

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空と千秋が出会い、高校入学して、空VS百春たち5人とのバスケ対決が始まって、空くんのバスケテクニックが披露されたところで1話は終了しました。

番組の最後には作中で出てきたバスケプレイの内容を解説している場面もあるので、バスケが良く分からない人でも理解しやすくなってます。まぁ、コレはどちらかというと小中高生のバスケプレイヤーが喜ぶような企画かもしれませんね。最速放送がテレビ東京の夕方の時間なので、このような作りになっているのは納得ですね。

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— TVアニメ「あひるの空」公式 (@ahirunosora_tv) October 2, 2019

実際のバスケチームとコラボして、バスケそのものを盛り上げるためにも期待されているアニメなんだなぁといった印象です。

思った以上に王道路線の作品になりそう

原作をずっと見てきた私の感想なんだけど…

スポーツの王道アニメとして歴史を刻む作品になりそうな予感がする…！

バスケの王道アニメと言えば、スラムダンク。これは作者の日向先生ですらリスペクトしているし、これを超える作品は今後も見つかることはないと思う。

でも、あひるの空はスラムダンクを知らない世代の子にとってのスポーツ王道アニメとしての役割を担うのではないかな？と第1話を見た時点で思いました。

作画自体もキレイだし、キャスト発表されたときは不安に思ったけど声も大きな違和感はなかったし、ストーリー展開も原作に忠実だし、すごく力を入れて作られた作品なんだなぁというのは1話を見ただけで十分伝わりました。

個人的にはあひるの空独特の変顔もしっかり1話から描かれていたのが嬉しかったかな！変顔というか、つぶれた顔というか…原作ファンなら分かると思うけど、小さいコマとかで描かれる独特の表情ですｗ

あとね、ガラケーからスマホにちゃんと変えてあるとか、時代に合わせた描写に変更されてたね。さすがにメル友って今の子には伝わらないもんなぁ…。さすがに1巻発売されていた当時は15年以上前ですからね。

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それでも、ちょっと気になるコトがいろいろと…。

原作を照らし合わせながら、アニメのほうを見ていたんだけど、ちょいちょい気になる描写はいくつかありましたね。

第1話で気になった部分はこんな感じ。

原作には忠実だが、描写の入れ替えは多い（でも、流れとしてはごく自然）
セリフも完全再現ではなく、言い回しを変えてることもあった
空くんのウソつく描写がかなりカットされてる
全体的にギャグシーンの多くがカットされてる
物語の伏線となるようなシーンのカットが地味に多い
千秋が「一緒にバスケをやろう」と言わない

尺の都合なのか、アニメ制作陣の意図なのか、真意はわかりませんが…。

アニメの作り自体は原作に忠実です。でも、細かい描写が結構カットされていて、ファンとしてはなんか残念でしたね。セリフの言い回しや描写の入れ替えは違和感がないから全然いいんです。原作を一緒に読み返していなかったら気づかないレベルだったと思うし。

個人的に結構残念だったのが、ギャグシーンが結構カットされていたことかな…。あひるの空の醍醐味の一つでもあると思うんだよね。物語の要となるシーンでよく見ると、空くんとか千秋あたりは変なコトしてるギャグシーンが目立つじゃないですか。それが結構笑えて好きだったりするんですよね、私。視聴者のメインターゲットが小中高校なんだろうから、その辺は惜しみなく入れて欲しかったな…。

似たような意味合いで、空くんの細かなウソが思いつくシーンとかもね、結構カットされてて残念。ボール磨きもYシャツじゃなくて雑巾使ってたし。あと、地味に伏線となるようなシーンのカットもね。空と千秋が初めて出会った場面で子どもたちが空くんがツバメの卵を戻してあげたシーンとか。あのシーンって、千秋が空くんのコトを只ものではないと勘づく重要なシーンだったりするんですよ。千秋の観察力の鋭さとかそういうが描かれていなかったコトには疑問を感じました。カットする必要あったのかなって…。

そして、何よりも違和感があったのが、千秋がバスケ経験者という表現を一切しなかったコト。部室に閉じ込められた空くんと体育館にバスケをしに行くときも「一緒にやろう」と原作では言うんですが、アニメでは「やろう」としか言わなかったんですよね。言い回しが少し違うだけで、空くんがやりたいなら、一人で勝手にやってくれ、協力はしてやるからみたいに思えて…ちょっと違うんじゃないと感じました。まぁ、初めてあひるの空に触れる人には違和感ないとは思うんだけど、ファンとしては扱いが雑だなーって印象をうけたかな。

気になった部分はこんな感じです。

第1話だけなのか、全体的にこういう作りなのか分からないけど。多分100％原作の面白さを期待しちゃいけないような気がするかも。ただ、それは私があひるの空のアニメ化にかなり期待を抱いていたからであって、普通に好きな人は全然気にならないレベルだと思うんです。

アニメ化決定のリークから1年以上の何も情報は公開されず、いざ放送時期が決定したかと思ったら1年という長期放送で実際のチームとのコラボやイベントなども開催され…。私が勝手に大規模なコンテンツと印象を抱いてしまい期待が大きすぎてしまっただけなんです。アニメ化を断固反対してた日向先生も認めたほどだったし、原作に忠実だという期待も大きかったし。